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鯖沖井(サバウツガー)
宮古島市伊良部字前里添553−1
 
鯖沖井は前里添集落の北西の断崖下にあり、井へ下りる120の階段も保存されている。「サバウツ」とは近海を回遊している鯖魚を「ウツ」捕まるということを表しているのではないかといわれている。
また、井の北方にある突出した大岩が鯖の口に似ていることから命名されたとも伝えられている。

1899(明治32)年、土地整備事業が行なわれたとき、鯖沖の当て字を用いて土地台帳に記載したため、その後「サバオキ」とよぶようになったともいわれる。

この井の発見について、古老の話によると、池間島の住民は土地が狭いので伊良部島へ渡り、畑を開墾して夕方には戻るということを繰
り返していたが、これに不便を感じて鯖沖井の西方の平地で仮住まいをして畑仕事をしていたという。ある日、ミヤーギ立の金大主とホツ
ゾーの松大主の二人の若者が畑仕事をして休憩をとるため断崖へ下りて日陰で休んでいる時、水音を聞き、そこへ行くと清水が勢いよく流れているのを発見した。これがいわゆる「サバウツガー」である。

ところが泉は海へ流れているので村人と一致協力してこれをセキ止め、さらに海水の侵入を防ぐ溜壷を造ったりして難工事の末、飲料水に利用したといわれる。この井の歴史は何回となく改善に改善が加えられているが、1966(昭和41)年8月の水道が設備されるまでの約200年以上に亘り佐良浜一帯の貴重な水源であった。

1975(昭和50)年8月1日
伊良部町指定史跡