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来間井   宮古島市下地字来間99
来間島は約1.8km余へだてた対岸の与那覇前浜に面する北東側は切り立つような断崖をなし、太平洋を望む南西側はなだらかなスロープをなしている。その30〜40余mの急崖下の船着場近くにある泉が、かつて来間の人びとの唯一の水源として大事に守られ、使用されてきた来間井である。
人が住みついた太古の昔、小鳥の羽のぬれているのをみて発見されたと伝えられている。

 集落から船者着場は勿論のこと、唯一の泉への道は今でこそアスファルトの道路もできて便利になっているが、
かつてはパチャとよばれる急崖につくられた二本の石段のみであった。

切り立った断崖に蛇行状に設けられ、最も泉に近く集落の背後からおりる向って右側が約160段、船着場寄りの左側は約150段ある。人びと、とくに女性は小学生のころから北風吹く寒い日でも朝夕石段を踏みしめて上下し、一日も欠かすことのできない生活用水の確保に従事した。1975(昭和50)年1月宮古島上水道企業団による海底送水が実現、他地域同様24時間蛇口一つひねればふんだんに水が使用できるようになった。

来間井 1976年11月1日      下地町指定史跡。