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サシバ飛来 
2007年サシバ飛来数調査    2007年10月24日
沖縄県自然保護課:  宮古野鳥の会   協力:宮古島警察署
2007年10月9日(寒露)から同22日までの2週間、県自然保護課が宮古島市の協力を得て伊良部総合庁舎屋上で、宮古野鳥の会が宮古本島の夕陽が丘(松原墓地団地上)でそれぞれサシバの飛来数調査を行い、今年は伊良部島で13,473羽、宮古本島で2,045羽の合計15,518羽が観察され、飛来数は過去5年の平均からすると余り大きな変化はない。

 日別の飛来傾向は06年は調査開始の日に本格的なピークがあったが、今年は台風の余波で調査初日の9日は湿った南風で飛来数は少なかった。12日ごろからサシバの渡りに適した北から北東からの風にかわった。12〜14日にかけて両島あわせて11,000羽を超える飛来数が確認され、これが今調査期間のピークになった。時刻別に見ると、例年通り午後3時以降が多い。

 また、同期間中に宮古島警察署が密猟防止パトロールを行い、何件かの通報はあったものの、摘発・指導には至っていない。宮古島署は調査期間終了後も警戒を続けていくとのことである。

 1973年から始まった飛来数調査は今年で35年になった。年により多少の増減はあるものの、飛来数は調査開始から年々減少し、過去5年間は平均15,000羽程度で推移している。宮古本島では今年の調査期間中に飛来した個体は成鳥が目立ち、幼鳥が少なかった。これは本土や中国など繁殖地の環境劣化が原因ではないかとの指摘もあり、懸念される点である。
2006年サシバ飛来数調査
沖縄県自然保護課:  宮古野鳥の会   協力:宮古島警察署
沖縄県自然保護課(伊良部地区)と宮古野鳥の会(宮古本島・松原)が10月8日から21日までの2週間、宮古島に飛来するサシバのカウント調査を実施した。今年は総飛来数が21,004羽と、1999年以来7年ぶり20,000羽を超えた。内訳は伊良部地区の総飛来数が18,941羽、宮古本島(松原)が2,063羽。

 過去5年間の資料では、カウントを開始する寒露の2日後ごろから飛来数が増加する傾向があるが、今年は調査を始めた8日と9日に伊良部地区で3,000羽、宮古本島(松原)で9日には1,000羽を超える飛来数が確認されるた。調査開始の初期に本格的な渡りが観察されたことが特徴的で、調査期間中、1日の飛来数としてはこれを超える数は両地区とも観察されていない。台風や前線などの影響もなく好天に恵まれたことが早い時期からの飛来につながったと見られる。1995年から2005年までの10年間(2004年を除く)の飛来数の平均がおよそ18,500羽という数から見ると、2006年も平均的な飛来数となった。

 飛来数調査期間中の10月8日から21日、伊良部地区を中心に宮古島署が「サシバ密猟防止のためのパトロール強化」行った結果、同地区ではサシバを密猟するための道具などを所持していた者に対して2件の指導・警告を行い、密猟を未然に防止した。
2005年サシバ飛来数調査
2005年10月25日   沖縄県自然保護課  宮古野鳥の会    協力:宮古島警察署  宮古島市      
 10月8日(寒露)から14日間、21日までに伊良部島(伊良部総合支所屋上)及び宮古島(久松)で県自然保護課、宮古野鳥の会がそれぞれ飛来数を調査した。
 今年カウントされたサシバの飛来数は総計で19,733羽だった(伊良部:17,551羽、久松:2,182羽)。1994年から2003年までの平均飛来数は約22,000羽で、今年もほぼ平均的な数字だったことから、サシバは岩手県、秋田県から九州までを繁殖地とするが、今年の繁殖期はその地域の環境の大幅な劣化・悪天候による繁殖への影響は少なかったと推測される。
 例年は調査期間の前半と後半にそれぞれ飛来数がピークを示すが、今年は調査開始時から15日の悪天候を除いては連日観察することが出来た。調査期間で天候の影響以外でピークが大きく2つに分かれなかったのが今年の飛来パターンの特徴と言える。
 総体的には、カウント調査が始まった1973年からの飛来数は右肩下がりで、年による増減はあるものの、過去30年間では個体数の減少傾向を示している。

 なお今年は伊良部、下地島で宮古島署が5人に指導・警告をし、密猟用の竿1本を押収した。昨年は同署の取り締まりの結果、指導・警告19件、03年は2件だった。
添付資料有
2003年サシバ動向
調査結果
・ 期間中に伊良部町役場屋上で9,060羽、平良市久松で1,233羽、合計で10,293羽を確  認した。
・ 昭和48年(1973年)から約30年間飛来数調査を実施しているが、直近の10年間の平均 は約21,000羽。今年の飛来数はその平均を大幅に下回る結果となり、平成13年(2001 年)に記録した8,400羽は越えたものの調査史上2番目に少ない数に終わった。 
・ 調査開始から1週間は前線が九州の南岸あたりに停滞していたため、これがサシバの 南下を阻んでいたと推測される。しかし、天候の回復とともに飛来数は増え、10月16日 (木)、17日(金)にピークを迎えた。特に17日に最大飛来数3,928羽を確認している。 この2日間の飛来数が全体の約7割を占めている。

考察
・ 昨年度に比べ、数が減少したことについては、繁殖地で冷夏が続き、餌不足など繁殖 地の環境が整っていなかったと思われる。
・ 今年は、渡りの時期とカウントの時期がずれた可能性がある(10月1日から渡りが確 認されており、また4、5日頃多数の群の飛来が確認されている)
7.その他
 10月9日 サシバ保護広報パトロール
      (沖縄県、伊良部町、平良市、伊良部交番署、宮古野鳥の会、沖縄県猟友会宮古支部)
 10月10日 サシバ保護集会、サシバ保護広報パレード(主催:伊良部中学校)
 10月12日 サシバ観察会(主催:宮古野鳥の会、場所:平良市)
 10月15、16日 密猟防止合同夜間パトロール(沖縄県、伊良部交番署、宮古野鳥の会、沖縄県猟友会宮古支部)
1998年サシバ動向
飛来数が102.000羽余と1973年調査開始以来最も少なかった。
98年10月8日調査開始から21日までの2週間の累計で伊良部島で
9.080羽、宮古島が3.041羽で合わせて12.141羽と97年の半数
以下に減少した。
野鳥の会では、調査開始期間中に襲来した台風10号の被害を受けた
可能性もある。また調査終了後の22日に一千羽が確認されており、
調査終了後の飛来も考えられる。一方、98年も一万二千羽と少ない
ことから渡りのルート変更か、という見解もある
サシバは分類学上は脊椎動物門(せきついどうぶつもん)、鳥綱(ちょうこう)、ワシタカ目、ワシタカ科、サシバ属に分類されます。秋田県以南に夏鳥(春に繁殖のために、日本に渡り、秋に寒い冬をさけて、温かい南の島々に渡る鳥)として渡来し、低い山や、丘陵地帯(きゅうりょうちたい)の森林で繁殖します。沖縄の島々、特に宮古諸島に大群で立ち寄るのは秋の渡りの時です。国外では中国東北部や朝鮮半島北部で繁殖します。秋に繁殖地を飛び立ったサシバはほとんどが東南アジアや中国南部で冬を越します。 繁殖は年に一回で5〜6月です。卵は2〜4個産みます。抱卵日数は約30日です。約2ケ月かかって成長します。主な食べ物はネズミ、トカゲ、カエル、ヘビ、バッタ類です。 雄は羽が赤銅色で頭部が灰褐色を示し、雌は灰色味がなく、頭部も羽色も暗褐色です。雌の方が雄に比べていくらか大きくなります。幼鳥は目の色は黒みがかった青色ないし青褐色をしていますが成長するにつれて赤みの強い黄色やあざやかな黄色に変化します。また胸の縦じまも横じまに変化します

繁殖地の本土では、8月下旬から9月中旬にかけて渡りの準備がはじまります。この頃には、数羽のサシバが低い山の上空を忙しそうに飛び回っているのをよく見かけます。渡りの衝動がだんだん高まっていくものと考えられます。 9月下旬になると、本土のあちこちからサシバが南の方へ渡って行ったという情報がはいります。渡りのコースについてはまだまだ不明な点が多いが、これらのサシバの一部は日本における第一番目のサシバの集団通過地点、松尾芭蕉が「タカ一つ見つけてうれし伊良湖岬」と詠んだ愛知県の伊良湖岬を通り、第二番目の集団通過地点、鹿児島県の佐多岬に集まるものと推定されます。
宮古野鳥の会顧問 久貝 勝盛氏
飛来状況
資料提供/宮古野鳥の会・県